幼少の頃に父親の転勤で日本からタイ·バンコクに移住し10歳まで暮らす。
その頃から写真に興味を持ち、タイ国内·ミャンマー·ラオス·香港などの多くの国を旅し、カメラを片手に取材して旅行記にまとめた。
タイより帰国後、80年代後半から90年代の熱い東京文化を背景に思春期を過ごす。新潮社のカルチャー誌「03」を愛読し、クラブに通い、父親の書棚で見つけたヘルムート·ニュートンや荒木経惟をきっかけに写真表現に興味を持つ。
1992年慶應義塾大学文学部に入学。同時に慶應カメラクラブに入部。時はガーリーフォト最盛期だったが憧れはPROVOKE時代の森山大道。ダイアン·アーバスもアイコンで伝記を繰り返し読んだ。知人のマダムが離婚した際に夫が置いていったというContax RTSを譲り受け、高感度モノクロフィルムを詰め、歩きに歩き撮りに撮った。
そして、その頃に撮影した写真が写真ひとつぼ展やキャノン写真新世紀で選ばれることとなる。
1999年江副記念リクルート財団の奨学生としてフランス·アルルの国立写真学校に留学。ビジュアルアートを分析的にアプローチする文化圏の洗礼を受ける。一年間のプログラム修了後はパリに移りフランス語と美術史·芸術学の勉強を続けたが、母親が末期癌で余命6カ月との知らせを受け、東京に戻る。
母親を喪ったことがきっかでしばらく写真から距離をおくこととなるが2008年より活動を再開する。
そして活動を再開した翌年、2009年に転機が訪れる。小林政広監督作品「春との旅」のスチールフォトグラファーとして抜擢され、監督、出演俳優らと共に数ヶ月に及ぶ映画撮影に帯同・撮影し、その経験を機にドイツ·ベルリンに拠点を移し自身の求めるポートレートのスタイルを追求した。
海外で数多くの経験を積み 2012年帰国。帰国後は雑誌のポートレイト、ファッション、広告、イベントなどの 撮影と平行し、2015年東京·代々木に自身のスタジオWhatever Works Studioを構える。次いで2016年には株式会社ぽるとれを設立。マタニティフォト”Happy Birth Photo Studio”と女性メモリアルヌードフォト”studio IVY”の事業を展開する。
2017年、ロンドン発ファッションフォトグラフィー教育プログラム”Mastered HQ”に参加。東京·ニューヨーク·モントリオールでのコラボレーションを通して国際的なクリエーターズネットワークを広める。
彼女は、英語·フランス語の語学スキルと、数千にもおよぶ撮影で培ってきたコミュニケーション能力を発揮し、ポートレート、ファッション、イベントやパーティ、音楽ライブやダンスパフォーマンスなど、人びとがその人びとらしく才能を輝かせ生をエンジョイする刹那を捉えることを得意とする。旬の感覚と普遍性をあわせ持つスタイルはジャンルの関心や世代を問わず撮られる人・·観る人の心を掴む。
『いい』ポートレートはその人の人生にとって『いい』作用がある。歴史であり道しるべであり、いまここに生きる生の肯定である、と彼女は言う。
「このモノクロ写真は他のと違う。トーンは暗いが写真の才能がある。
バラエティーがある。広がりっていうか、可能性がある。死の匂いがあるね。
よくは写ってないけど、何かが写ってる。この世と思ってないんだよ。
冥土の花園にいるとか。」
(キャノン写真新世紀応募作品「ノクターン」荒木経惟氏評 1997年)
「『写真を撮られると魂が抜かれる。』昔の人が残した言葉だ。
和多田さんは、魂の抜き方が凄く巧い。
まるで、腕のいい医者に手術してもらったかのようだ。
弱っている部分を正常に戻し、輝く個性として引き出してくれる。
最後は浄化された魂が帰ってきて、自分に自信が満ちていくのを感じた。
和多田さんは、魂の戻し方も凄く巧い。」
(JAM HOME MADEディレクター増井元紀氏筆 2018年)
Aya Watada first picked up the camera at the age of two, beginning her journey of expression through visual art and story telling. Through the study of art history, aesthetics and photography, she developed a strong understanding of what was possible with the camera. Aya’s photography embodies the direct, straightforward, focus of portraiture, combined with touches of fetish, humor, beauty, darkness, innocence and deviance that she pulls from just below the surface of her subjects. Having taken hundreds of portraits throughout her career, as well as running her own photography studio, she has shot a wide range of people—pregnant women, families, executives, artists and renowned celebrities. Her ability to communicate in English, French and Japanese has given her the opportunity to work globally with a wide range of models and collaborators. Through these experiences, Aya brings a unique depth of social and situational empathy to each shoot and every project.
Aya Watada s’est emparée pour la première fois d’un appareil photo à l’âge de 2 ans, marquant ainsi le prélude de son voyage créatif au travers des arts visuels et de la narration. Son étude de l’histoire de l’art, de l’esthétique et de la photographie lui ont permis de développer une compréhension approfondie des multiples possibilitées que lui offrait son appareil.
La photographie d’Aya incarne la simplicité sans détour du portrait, allié à des touches de fétiche, d’humour, de beauté et d’innocence, mais également d’obscurité et de déviance qu’elle parvient à extraire habilement de ses sujets.
Notamment à la tête de son propre studio photo et forte de centaines de portraits pris tout au long de sa carrière, Aya a pu capturer ainsi un large panel d’individus tels qu’entre autre: des femmes enceintes, des familles, des hommes d’affaires; tout aussi bien que des artistes et autres célébrités.
De plus, sa capacité à manipuler aisément l’anglais, le français ainsi que le japonais lui ont permis de travailler à l’échelle internationale en partenariat avec un très large nombre de créateurs et mannequins.
C’est au travers de ces diverses expériences qu’Aya a pu se doter d’un niveau de compassion unique tant sur le plan social que situationnel, qu’elle apporte à chacun des projets photographiques qu’elle entreprend.
受賞・展示
1995 ガーディアンガーデン第5回写真ひとつぼ展入選
1996 キャノン写真新世紀佳作
2000 江副記念リクルート財団第29回写真奨学生
2007 ひとつぼ展スカラシップ奨学生展
2012 第7回タグボートアワード入選
2014 A Process展(Neue Galerie im Hömannhaus・Augsburg DE)
2014 個展Whatever Works (Halftime Gallery・茅ヶ崎)
2016 Handmade Book Festival vol.2 (Ultra Super New・原宿)
2016 Handmade Book Festival vol.3 (湘南T-SITE)
2016 g:enerate (monkey cafe gallery・代官山)
2018 個展So Far So Good (HCLフォトギャラリー・東京)
プレゼンテーション・対談
2012 リクルートガーディアンガーデン アーティストプレゼンテーション
2016 g:enerate展 対談 平良アイリーンx和多田アヤ「人生を変える!“心のクローゼ
ット” のクリーニング法」
2016 文化放送大竹まことのゴールデンラジオ
2019 トークライブ 梅澤さやかx和多田アヤ「わたしの未来開発!ポートレート写真
で個性を拓く方法」